オーストラリア ネイリスト

ネイリストを通して知った苦楽

ネイリストを目指したきっかけは今から約17年ほど前、ワーキングホリデーでオーストラリアへ行っていた時のこと。

 

オーストラリアでは当時ネイルが流行っていて外国からもネイルを学びに留学してくる若い子が結構いたのです。

 

短大を卒業してただ英語が好き、外国で一度暮らしてみたいと夢見て渡豪しましたが、来たからにはただ英語を習得するだけではなくてプラス何かを学びたかったのです。

 

 

だったらネイルだ!とすぐにネイルスクールを探し始めました。

 

現地にある日本人向けの紹介所で教えてもらい、当時住んでいたシェアハウスから一番近いシドニー郊外にあるスクールへ見学に行きました。

 

そこはネイルだけでなくヘア、エステなど総合で学べるビューティカレッジで、スクールのすぐ隣にはサロンも併設。

 

そのスクールに通う生徒は7割が日本人女子で、あとの3割は現地のオーストラリア人です。

 

日本人女性のネイルの先生が1人いたので、英語だけのレッスンではなく日本語でも受けられるということでそこに通うことに決めました。

 

 

とは言え、テキストは全て英語なのでまずはそれを翻訳する毎日から始まりました。

 

昼間は学費と生活費の足しにと日本食レストランでアルバイトをし、帰宅後は辞書を片手にテキストを翻訳する毎日です。

 

訳しては学び訳しては学び…でも大変だとかめんどくさいとか思いません。

 

大好きなネイルのことが分かっていくのが楽しくて仕方ありませんでした。

 

今思うとあの時が一番必死で勉強して、のめり込んでいた時期だったような気がします。

 

 

確か週に2、3回スクールで実技レッスンがあり通っていました。

 

ビューティカレッジなので周りの日本人の方々はネイルだけではなく総合的に学びに来ていて、ネイルだけのクラスを受けているのは私だけ。

 

すでにグループが出来上がっていて輪に入れないような雰囲気があり、私も遊びに来ているわけではなかったので特に談笑することもなくレッスンだけに没頭していました。

 

 

オーストラリアでは半年ほどスクールに通いその後帰国。

 

やはり私はネイリストになりたいと確信したので日本で再度スクールに通いじっくり勉強することにしました。

 

日本で通ったのは有名スクールではなく少人数のマンツーマンでレッスンしてくれるところでした。

 

これまたアルバイトしながら1年ほどスクールに通いました。

 

(日本でネイリストになるならちゃんと資格を取りましょう→ネイルの資格取得を目指すならスクールと通信どっちが良い?)

 

 

ネイリスト検定試験の2級に合格したところで某有名エステサロンのネイル部門を紹介してもらい試験を受けてから入社が決定。

 

このサロンではネイルはメインではなくあくまでエステなので、ボディやフェイシャルの施術中に寝ているお客様の周りをちょこちょこ動きながらネイルやペディキュアに入ります。

 

ネイルだけをしに来るお客様はほとんどなくエステのついでといった感じです。

 

お客様はリラックスに来る人がほとんどなので施術中の部屋は薄暗く、視界は常に見にくい上に狭いので無理な体制をとったまま施術を続けなければならないこともよくありました。

 

 

ネイリスト時代に一番嬉しかったことは単純にお客様が喜んでくれたときです。

 

私が施したデザインに共感してくれたり、やっぱりあなたが一番上手だわ!と言って貰えた時はそれまで苦労が吹き飛びました。

 

逆に一番辛かったことは…先ほども言いましたが私が勤めいていたのはエステサロンの中のネイル部門。

 

エステと言うことはノルマがあったんです。

 

私はただ単純に、純粋にネイルの仕事をしたかったのに会社的にはそうはいきません。

 

私がネイルのノルマを達成しなければお店全体のノルマも達成しないことになり、私の意志とは反してチケットや商品のアプローチをどんどんさせられそれが売れなかったときはなぜもう少し強く言えないのだ?と責められます。

 

そして毎日のようにお客様へのアプローチの仕方の練習や新商品のレクチャーなどがありました。

 

一見ネイルとは全く関係のないことなのですが、必須だったのでいつもエスティシャンに混じって勉強していました。

 

あくまでエステサロンなので実はネイリストは大型支店に1人か2人しかいなかったのです。

 

1人だったということもやはり技術を共有しあえる同僚や先輩がいなかったので辛いことでもありました。

 

本当はネイルだけをしたいのにそうはいかず…しかも女性だけの職場ですし誰の売り上げだとかどうとか毎日ぎすぎす、陰湿な雰囲気だったので耐えきれなくなり半年経ったときに店長に退職を願い出るとあっさりとあしらわれてしまいました。

 

そこから何とかまた半年続けまた願い出てやっと退職することができました。

 

 

はじめてのネイリストとしての勤務がエステサロンの中だったので色んな感情が混ざり込みもうネイリストとして働くのはなぁ…と気が滅入ってしまいました。

 

もしかしたら普通のネイルサロンに最初から勤務していたらもっと楽しくその後もネイリストとして頑張っていたかもしれません。

 

でもその後の私は、自分や友達にやっていく方が気楽だしあくまで趣味としてやっていこうと考えるようになりました。

 

ネイルだけに限らないことかもしれませんが、流行りがあり常に練習練習で技術が落ちることのないように過ごす毎日は私にとってはせわしなくて果てしなく感じることでした。

 

でも夢中になって学んだ時期はとても充実していましたしいい経験ができたと思っています。

 

 

退職後はネイリスト検定の1級だけはせっかくなので取っておきました。

 

ネイリストの次は事務の仕事をしていましたが、女性だけしかいないエステサロンにうんざりしていた私は男性しかいない会社の事務をしていました。

 

ここは人間関係が良好でとても居心地がよくしがらみもなく女は私1人だったので蚊帳の外だったからかもしれませんが、ここでもまた事務職の経験を積むことができたのでこれもこれで良かったと心から思っています。