サロンワーク経験者レベルの資格
JNECネイリスト技能検定試験1級は、ネイリストのプロフェッショナルとしての技術を試される検定と言えます。
3級、2級では無かったイクステンション中心の審査になるので難易度も格段に上がります。
2016年春期の合格率は約31%。
また実技の試験時間は150分と長く、1日掛かりで行い、年に2回しか行わないことからしっかり準備して挑みたい試験です。
もちろん、受験できるのは2級合格者のみ。
事前審査
事前審査では、2級同様にその場での審査が減点対象であったり、失格になる可能性もあるのでしっかりと準備を行いましょう。
事前審査でのチェック項目は以下3点です。
1、テーブルセッティングと消毒管理
3級、2級同様に衛生的なテーブルセッティングを求められます。
2、ハンドモデルの爪
1級ではモデルは15歳以上であることが盛り込まれます。
また、イクステンションを行うので爪の健康管理なども気をつけてください。
3、チップの状態
ハーフチップを使用するアート用のチップには一切の装飾が無いことが条件です。
実技内容
実技では、3級2級と同じく10項目5点審査がされます。
1、スタイリング(スクエアオフ)
1級の試験での仕上がりはスクエアオフ型を採用しています。
2、ハイポイントの位置
ハイポイントとはイクステンションの際に爪が自然に見える高さを出す場所。
イクステンションではこのポイントの位置によって自然さが変わってくると言われています。
ハイポイントが高すぎる、無いなどは減点対象です。
3、フリーエッジの長さと厚みの均一性
イクステンションの厚みは均一であること、長さは8本のバランスが取れていることが審査されます。
4、強度と耐久性
サロンワークに適した日常生活に対応出来る程度の強度と耐久性があることを審査されます。
5、Cカーブ20%〜30%
Cカーブとは爪を指先正面から見た角度。
20%〜30%を維持し、均一であることが審査されます。
6、キューティクルラインのスムーズさ
イクステンションとキューティクルに段差がなく、適度な薄さがあることが求められます。
浮いたりしていないか、皮膚についてしまっていないかなども審査されます。
7、表面の仕上がりと光沢、気泡の状態
イクステンションでは上手く作らないと気泡が入ることがあります。
光沢もファイルの仕方で全く変わって来ますので、しっかりと審査されます。
8、チップの装着状態(チップオーバーレイ、ミックスメディアアート含)
チップオーバーレイではハーフチップを使用します。
そのサイズが適正か、アート用のチップの長さも他の爪と均等かなどを審査されます。
9、イクステンショントータル
イクステンションの技術を総合して完成度を見ます。
フレンチを選択した場合、スマイルライン(フレンチとクリアの境目)が鮮明か、バランスも審査されます。
10、ミックスメディアアート
その時期のテーマに沿ったデザイン、色彩などの細密度の高さを見ます。
必ず3Dアートをメインとし、フラットまたはエンボスアートを組み合わせた作品にします。
まとめ
1級の合格率は約30%前後。
2級合格者でもこの数字だと思うと難易度はかなり高く感じますが、就職などでは有利になります。
ネイリストとして長く働くつもりであれば、必ず取得するようにしましょう。
【事前審査】10分
【実技試験】150分
【実技審査】60分
【片付け】20分
【筆記試験】40分