入門的なレベル
ネイルの資格の中で最も一般的で、難易度も低いのがこの3級。
(※独学でも合格できる?)
2014年夏期の合格率は約85%と高かったのが、2016年春期は約67%に。
ネイリストを目指すなら持っていて当たり前の資格でもあるので、必ず取得しましょう。
開始から18年目になる2014年度は約6万人が受験しました。
同年度の美容師の国家試験は約3万人でしたので、いかにネイリスト検定試験の受験者が多いかわかるでしょう。
信頼度の高い試験であることは疑いようがありません。
JNECネイリスト技能検定試験は飛び級はできず、3級からでないと受験できません。
3級はネイリストを目指す人だけでなく美容師の専門学生が受けることも多いです。
試験の内容は実技と爪の衛生面、病気等の筆記試験になります。
特に細かな採点があるのが実技で、点数配分が公開されています。
10項目ある実技内容を1つ5点満点とした採点法で行います。
その内容を紹介します。
3級の試験内容
1、テーブルセッティングと消毒管理
モデルの爪の状態
※事前審査を含む
2、ポリッシュオフ
ポリッシュは規定で真赤と決められています。
また、爪と皮膚の間に残ったポリッシュなどは減点対象になります。
3、ファイル、エメリーボードの扱い方
※工程審査有りです。
正しいファイル、エメリーボードの使い方が出来ているのかを工程内でも審査されます。
4、ラウンドの仕上がり
爪の形がしっかり整ったラウンドになっているか、バリは残っていないか長さは均一かなどの審査が行われます。
5、クリーンナップ工程
※工程審査有りです。
基本的なネイルケアの施術。
審査員の目も光るところです。
6、クリーンナップ仕上がり
試験中ニッパーを使い甘皮を切る作業があります。
その時に誤ってモデルさんの皮膚から血が出ていたりする場合は失格になります。
7、カラーリングの表面
勉強されている方ならそんなに難しいものではありません。
しっかりといつも通り行なっていいです。
8、カラーリングのラインどり
爪以外の部分にポリッシュが付着していないか、逆に隙間が空いてしまっていないかなどを審査されます。
9、ネイルアート
テーマはその時期に応じて変わってきます。
3級は春夏秋冬検定がありますので、要項に季節にあったテーマが発表されます。
筆のみで書くフラットアートであることが条件です。
10、全体の仕上がり
はじめから最後までの段取りや手際の良さなども審査に入ります。
また、髪留めはしっかりと、アクセサリーは腕時計のみなどと言った内容もあるので気を付けましょう。
まとめ
以上50点満点中、38点以上を取ると実技は合格です。
また、実技で不合格でも筆記試験に合格すると次の試験で筆記試験が免除されますので、その場合は次の試験でしっかりと申告するようにしましょう。
【事前審査】10分
【実技試験】前半70分
【実技審査】後半40分で行い、
【片付け】15分
【筆記試験】30分
以上の制限時間で行われます。
3級は独学でも簡単?
ネイリスト検定の中でも、唯一独学でも十分合格できると言われているのが3級です。
↑の試験内容の通り、実技に特別難しい技術は何もありません。
【マニュキアを綺麗に落とし→爪の形を整え→カラーリングをし→1本だけアートを描く】
このようなネイルの基本中の基本がこなせればOKです。
普段からセルフネイルをしているような人なら、技術練習はほとんどいらないくらいのレベルですね。
満点を取るのも難しくはありません。
ただし、筆記については勉強は必要です。
ネイルの専門用語が多く出てくるため、しっかりと暗記しておかないといけません。
試験はマークシートなので、テキストで3級の出題範囲を読み込んでおけば難しくはないです。
3級では、衛生と消毒、爪の構造、病気とトラブル、ネイルケアなどについて出題されます。
しかし簡単な試験とは言え、完全に独学で受験するのは不安にもなるでしょう。
筆記はともかく、実技は正しい技術が身に付いているかどうかわからないのではないでしょうか?
そういう時は確認のため、模擬試験を受けることをオススメします。
模擬試験は多くのネイルスクールで行われていて、有料ですが生徒でなくても参加できます。
試験本番で試験官を務めるJNA認定講師が多く在籍しているヒューマンアカデミーが模擬試験を受けるのならオススメです。